第21回麻酔科学サマーセミナー

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「Beyond the OR 手術室の彼方へー麻酔科医の未知なる冒険」企画プログラム(6月12日現在)

●パネルディスカッション1(共催:テルモ株式会社・カーディナルヘルス株式会社・日本ベクトン・ディッキンソン株式会社)

「 麻酔科医が拓く、新時代のVascular Access Device 」

7月19日(土) 17:25~ 18:25

Vascular Access Device(VAD)は、単なる手技ではありません。「適切な製品を選び、確実に挿入し、安全に管理する」この一連のプロセス全体をリードする存在として、いま麻酔科医への期待が高まっています。
本セッションでは、まず麻酔科医より、周術期におけるVADの選択戦略や臨床課題に関する基調講演を行います。患者背景や治療方針に応じて“何を、いつ、どこに、どう使うか”という視点から、日々の判断を支える知見を共有いたします。
続くメーカーセッションでは、複数のVADメーカーが登壇し、自社製品の特長や臨床的優位性、進化する技術の方向性についてプレゼンテーションを行います。現場での選択を担う麻酔科医の目線から、製品比較や導入のヒントを得られる機会です。
使いこなすだけでなく、選び抜き、未来を拓く。新時代のVADと麻酔科医の関係性を、どうぞこのセッションで体感してください。

ファシリテーター:柴田 正幸(前橋赤十字病院 麻酔科)

コメンテーター:内田 整(関西医科大学附属病院 麻酔科)、長尾 瞳(帝京大学医学部 麻酔科学講座)

演者:メーカー3社(4社)


●パネルディスカッション2(共催:株式会社大塚製薬工場・大研医器株式会社・ニプロ株式会社)

「 3本の矢 - Perioperative management - 」 チームで挑む、次世代の周術期戦略(適切な輸液管理とともに)

7月20日(日) 17:30~ 19:00

周術期医療の質を高める鍵は、領域を越えた連携と、チームとしての力の結集にあります。
本セッションでは、「周術期支援センター」「PACU」「術後疼痛管理チーム」という三つの視点から、実践的な取り組みと今後の展望をご紹介いたします。
冒頭では、本セミナーの代表世話人である柴田正幸(前橋赤十字病院 麻酔科)が登壇し、自施設における周術期支援センターの立ち上げと運用上の工夫、そして周術期における輸液戦略についてご紹介します。
麻酔科医は手術室にとどまらず、より広い医療領域に関わるべきであるという想いを、皆さまと共有いたします。
続いて、PACU(術後回復室)に関しては、この分野のトップランナーである東京科学大学の仙頭佳起先生をお招きし、PACUの重要性、運用のポイント、安全性と医療の質の両立について、豊富なご経験に基づいたご講演をいただきます。
さらに、術後疼痛管理に関しては、自治医科大学の吉永晃一先生にご登壇いただき、多職種が連携して取り組む術後疼痛管理チームの実践とその成果をご紹介いただきます。
これは、チーム医療の力で患者のQOL向上を目指す取り組みです。
現在、麻酔科医には、循環・呼吸・輸液といった“手術室の専門家”という枠を越え、周術期全体を俯瞰する視点が求められています。
それぞれの機能が一つに束ねられたとき、はじめて“的”を正確に射抜くことができる――。
「3本の矢」が描き出す、新たな周術期マネジメントのかたちに、ぜひご注目ください。

1. 周術期支援センター:柴田 正幸(前橋赤十字病院 麻酔科)

2. PACU(術後回復室):仙頭 佳起(東京科学大学大学院医歯薬総合研究科 心配統御麻酔学分野)

3. 術後疼痛管理チーム(APS):吉永 晃一(自治医科大学 麻酔科学・集中治療医学講座)

座長:中山 英人(埼玉医科大学病院 麻酔科)、山本 俊介(大阪大学大学院医学研究科 麻酔・集中治療医学教室)


●若手セッション

「Resident Voices: 新世代の視座、未来への提言 from Okinawa」

7月20日(日) 15:45~16:25

急速に変化する医療環境の中、麻酔科医の役割もまた、日々アップデートされ続けています。
本セッションでは、“いま”現場で奮闘する後期レジデントたちが、自らの言葉で「麻酔科のこれから」を語ります。
彼らのリアルな問題意識、現場での気づき、そして未来への想い─
そこには、私たち指導医が忘れかけていた原点と、次世代へのヒントが詰まっています。
若き知性が紡ぐ、麻酔科の未来予想図。沖縄から、その声を届けます。

演者:岩佐 菫礼(藤田医科大学 救急総合内科)
武井 美奈(国立がん研究センター中央病院 麻酔科)
松井 里菜(三井記念病院 麻酔科)
堀 颯希(前橋赤十字病院 麻酔科)

ファシリテーター:釜田 峰都(埼玉医科大学国際医療センター 麻酔科)


●特別企画

「 病院の彼方へ 」

7月21日(祝) 8:00~ 9:30

医療はいま、病院という枠を越え、地域・在宅・テクノロジーへと広がり続けています。その中で、麻酔科医の役割もまた、大きく変わり始めています。
本セッションでは、それぞれ異なる立場から“病院のその先”に挑む3名の医師が登壇します。
松本尚浩先生は、在宅医療の現場から、病院を離れてはじめて見える「暮らしに寄り添う医療」のかたちを紹介します。
中西智之先生は、医療×テクノロジーの融合を通じて、遠隔医療や地域連携の未来像を描き出します。
そして、中西理先生は、厚生労働省での勤務経験をもとに、制度設計の視点と現場のリアルを往復しながら見えてきた「麻酔科医の新たな立ち位置」について語ります。
医療政策と現場のあいだをつなぐ存在としての麻酔科医に注目です。
これからの医療のかたち、そして麻酔科医の未来のあり方をともに考えるセッションです。

《座長からの一言》
麻酔科医が手術室はおろか病院という枠をも超えて広い世界に羽ばたいた。我々の大半は勤務医として生活しているが、その先には何が待ち構えているのであろうか。開業、起業、官僚といった異世界で麻酔科医が担う機能と、そのライフスタイルを覗いてみよう。

演者:松本 尚浩(まつのみ在宅クリニック 院長)
中西 智之(株式会社 Vitaars 代表取締役社長 / 医師)
中西 理(済生会新潟県央基幹病院 麻酔科)

座長:中山 英人(埼玉医科大学病院 麻酔科)、山本 俊介(大分大学医学部 麻酔科学講座)


●特別講演 

「Bug on Seminar 〜 Beyond the Horizon 〜 」辺境で昆虫と対峙する

7月20日(日) 16:35~ 17:20

我々の研究対象は人間であるが、ここでは地球上で最も繁栄している生物である昆虫の研究を垣間見てみよう。「情熱大陸(毎日放送)」「ダーウィンが来た!(NHK)」「クレイジージャーニー(TBS)」等のテレビ番組で活躍され、多数の書籍・図鑑を著しておられる丸山宗利先生が登壇される。アリと共生する好蟻性昆虫の研究では他の追従を許さず、国境を超えて世界の至るところで昆虫と対峙しておられる。昆虫の生態に飽くなき情熱を注ぎ、昼夜を分かたず観察を続けておられる先生のお姿は我々麻酔科医にも啓示を与えてくれるに違いない。20年を超えたサマーセミナー史上、燦然と屹立する規格外の講演をお見逃しなく。

演者:丸山 宗利(九州大学総合研究博物館)

座長:中山 英人(埼玉医科大学病院 麻酔科)


●教育講演1(共催:フクダ電子株式会社)

「自動麻酔記録支援システムmirrel®の過去・現在・未来と開発秘話~システムエンジニアと麻酔科医師の立場から~」

7月19日(土) 16:30〜17:15

演者:寺島 哲二(獨協医科大学麻酔科学講座)

座長:讃岐 美智義(NHO呉医療センター 麻酔科)

コメンテーター:山本 俊介(大分大学医学部 麻酔科学講座)

●教育講演2(共催:エム・シー・メディカル株式会社)

「気道管理と医療安全」

7月19日(土) 18:35~19:20

演者:水本 一弘(滋慶医療科学大学大学院 医療管理学研究科 医療安全管理学専攻)

座長:中山 禎人(札幌南三条病院 麻酔科)

コメンテーター:佐藤 慎(東京都立小児総合医療センター 麻酔科)

●教育講演3(共催:コヴィディエンジャパン株式会社)

「患者の変化を素早くつかめ!脳オキシメータでこんなに変わる」

7月20日(日) 8:00~8:45

演者:笹川 智貴(東京女子医科大学医学部 麻酔科学分野)

座長:高木 俊一(日本大学医学部 麻酔科学系麻酔科学分野)

コメンテーター:鵜澤 康二(杏林大学杉並病院 麻酔科)

●教育講演4(共催:日本ベクトン・ディッキンソン株式会社(エドワーズライフサイエンス合同会社 旧クリティカルケア事業部))

「血圧を上げてください」

7月20日(日) 8:55~ 9:40

演者:釜田 峰都(埼玉医科大学国際医療センター 麻酔科)

座長:寺島 哲二(獨協医科大学 麻酔科学講座)

コメンテーター:山本 俊介(大阪大学大学院医学研究科 麻酔・集中治療医学教室)

お問い合わせ

麻酔科学サマーセミナー事務局
(株式会社DDO内)
〒113-0033
東京都⽂京区本郷2-40-17
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TEL:03-5804-1233
FAX:03-5804-1231
E-mail:secretary@ddo-corp.com

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